ルールについて
ソフトバレーボールをするためには、お互いに決まったルールに則って行う必要があります。
ここでは現在決められている2022年版のルールに基づき、できるだけわかりやすいように解説していきます。
この部分がわかりにくいなどありましたらコメントいただけると幸いです。
コートの規定について
- 場所
- 室内の体育館などの施設で行うのが一般的です。
- ソフトバレーボールのボールは風の影響を受けやすいので、屋内で行うのが望ましいと思います。
- 施設の大きさによっては、壁が近すぎたり、周りに設備、備品などが置いてあることもあります。身体の安全を優先して無理をしないように注意して使いましょう。
- 室内の体育館などの施設で行うのが一般的です。
- コートについて
- バトミントンのコートを使います(縦13.4m×横6.1m)
- フリーゾーンとしてコートの周囲に2m欲しいです。
チームの構成について
- 大会での登録
- 監督1人を決めてください。
- キャプテン1人を含めた4人がコートに入ります。
- 交代の控え選手は4人以下
- 最少人数は監督兼キャプテン兼選手と3人の選手で4人から登録可能。
- コートに入るメンバー
- フリー
- 18歳以上の男性2人、女性2人の計4人
- ブロンズ
- 30歳以上の男女各1人、40歳以上の男女各1人づつの計4人
- スポレク
- 40歳以上の男女各1人、50歳以上の男女各1人づつの計4人
- シルバー
- 50歳以上の男女各1人、60歳以上の男女各1人づつの計4人
- ゴールド
- 60歳以上の男性2人、女性2人の計4人
- レディースの部
- 18歳以上の女性2人、40歳以上の女性2人の計4人
- ファミリーの部
- 小学生2人(性別不問)、30歳以上の男女各1人の計4人
- フリー
用意が必要な道具について
- ボール
- ボールはソフトバレー専用のものが市販されています。
- ゴム製のもので空気入れで大きく膨らませます(円周78cm ±1cm)
- 便利な道具(全自動空気入れ、ボール専用メジャー)
- 簡易メジャーはボールに同梱されている
- 色の指定はありません。
- ネット
- ネットの高さは2m(コートの真ん中のたるんだ所で1.98m~2m)なるべくピンと張りましょう。
- ネットそのものの幅80cm
- 長さは支柱から支柱までの6.1m
- 張り方、結び方のコツ
- 支柱
- 支柱の高さは2m
- ソフトバレーボール用の支柱が無い場合は、バトミントンの支柱に継ぎ足して2mになる簡易的な道具も用意されているので、検討してみてください。
知っておくと良いルール
- 審判の権限
- 審判は絶対です。見えてない、見逃したも含めてルールなので従いましょう。
- 不慣れな審判の練習であれば、やさしく教えてあげましょう。
- サーブの順番
- ベテランでも順番を間違えることは良くあります。間違えると反則です。
- 逆時計回りの順番でサーブの順番になります
- ポジションチェンジ
- どちらかのチームがサーブを打ったその瞬間でポジションはフリーになります。
- 逆に言えば、サーブ前にポジションを間違えると反則になります。
- ノーカウント
- 審判の判断で試合を止めて、どちらの得点にもしないでやり直しします。
- おもに危険がありそうな時や審判が間違えて試合を止めてしまった時など
- オーバータイムス
- バレーボール同様、1チーム内で3回で相手のコートへボールを返します。
- ブロックで触った回数は数えません。
試合でのルールや判定、判断
- ボールイン
- コートの区画線よりも内側であればボールイン
- 1mmでも、ボールがつぶれるほど変形して線に触ればボールイン
- あり得ないでしょうが、バウンドせずにコロコロとコートに転がって入ればボールインとなります。(漫画か?)
- ボールアウト
- コートの区画線の外側に落ちたボールはボールアウトの判定です。
- アンテナの外側を通過したボールもボールアウトです。
- アンテナだけにボールが当たるとボールアウトになり、アンテナとネット同時に当たることもたまにはありますが、プレーは続行です。
- アンテナのはるか上を通過することもあります、アンテナの延長線に触っていたと判断したらボールアウトの判定です。チョットでもだめです。
- 天井や空間にある何か(審判や椅子、バスケットボールのゴールなど)に当たったらボールアウトの判定です。
- 支柱および支柱のネットのある80cmの幅部分はプレー続行できます。
- ネットの下をボールの全部が越えた瞬間にアウトとなり戻してプレーできません。
- ワンタッチアウト
- 相手の誰かがブロックやレシーブで1回触ってアウトになっても得点がもらえるのがワンタッチアウトです。得点もらえます。
- オーバータイムス
- バレーボールをバレーボールとしているルールの代表がこのオーバータイムス
- 同一チーム内で3回までボールを触っていいルール。
- 4回以上触るとオーバータイムスの反則になります。
- 3回目のタッチでネットを越えることが出来なかった時点でオーバータイムスの判定です。
- つまり、3回目で返そうとはしたがネットに当たった時点で終了。
- ネットに当たりはしたものの、何とか相手コートへ返ればセーフ。
- 何とかネットを越えそうだったのに、ブロックに阻まれたら?セーフです。
- ダブルドリブル、ダブルコンタクト
- 同一人物が2回以上連続で触るとダブルドリブルの反則です。
- たとえば、2人が同時に触った場合は、次はどちらが触っても良いことになってます。
- ホールディング
- ボールの動きが止まる、もしくは持ってしまうとホールディングの反則になります。
- バレーボールでは、すくい上げる動きだけで反則を取られますが、ソフトバレーボールでは、すくい上げるような動きだけでは反則はとられません。
- 実際にすくい上げたと判断された場合にホールディングの反則となります。
- オーバーネット
- ネットの上を越えて相手コートのボールを触ってしまうとオーバーネットの反則です。
- よくあるケース
- ブロックをしようとしたら、ネットを越えて手が出てしまった。
- ボールがネットを越えて行ってしまいそうだったが、スパイクを打ったら手がネットを越えていた。
- タッチネット
- ボールを操作しようとしているものがネットと接触してしまうとタッチネットの反則です。
- 髪の毛やユニフォームの1部が触れてもタッチネットの判定になります。
- そのために髪の毛切りたくないよね?
- 審判のみなさん、髪の毛は少し甘めに取るようにしませんか?
- ボールとは関係の無い所で、かつ、プレーに関係が無かった場合セーフですが、故意で悪質であれば違う反則は取られます。
- パッシング・ザ・センターライン
- 通称:パッシング
- ネット下のセンターラインを踏み越えた場合パッシングザセンターラインの反則になります。
- 足の一部でもライン上であればセーフ
- 先に踏み越えて、後から線を踏んでも反則です。
- 空中はセーフなので、身体のどこか(手や足)が線を越えて地面に付かなければセーフですが、あまりにも危険なプレーはインターフェアという反則を取られます。
- インターフェア
- 妨害行為に対する反則
- 例えば
- 味方のサーブを相手に見えないようにわざと壁を作って見えないようにする。
- 相手が動揺するような言葉を聞こえるように言い挑発する行為。
- アウトオブポジション
- サーブ許可の笛はサーブの準備ができて、コート上の安全が確認されて鳴らすが、サーブが打たれたその瞬間にポジションが間違えている場合にアウトオブポジションの反則になる。
- 前後のポジションチェンジのタイミングが早すぎたり、サーブレシーブが変則であったりすると取られやすい。
- 反則は足の位置で判断する。
FRの選手がサーブを全部取ろうとして、FLの選手よりも左に来てしまっているので、
アウトオブポジション
分かりにくい判定や判断について
Q,どこまでボールを追いかけていいの?
A,主審は選手の安全を第一に考え、早め早めにプレーを打ち切りましょう。隣のコートまで追いかけても問題ないのですが、そこは主審の判断になります。
また、アンテナの外を通過したボールはその時点でアウト判定です。戻すことはできません。
もう一つ、たまに身体能力が凄すぎて壁をよじ登ったり、バスケットのゴールによじ登ったりする人もいますが、基本、道具を使うことが禁止されていますのでアウトでしょう。
よって、スカイラブハリケーンはアウト!
Q,相手と同時にボールを触ったら?
A,この判定は揉めます。主審がきっぱりと判断しましょう。
どちらが攻撃側だったのか?という観点では決着つかない事が多いです。
手掛かりはボールのゆくえです。
最後に触ったものの力がボールに作用するはずなので、最後まで触っていた人の力でボールがどっちに飛んだのか?を考えれば誰がアウトにしたのかが見えてきます。
どちらも同じ力で外へ押し出した場合、アンテナに当たるので、この場合は両者ノックアウトでノーカウントとします。
Q,味方と同時にボールを触ったら?
A,味方と同時にボールに触ってしまった!
この場合は、次にどっちが触っても大丈夫です。カウントも2回目で続ける事ができます。
しかし、この2回目も同時に触ってしまったら?
仲良しですねw
この場合はドリブルの判定で反則になります。
Q,これってブロックですか?
A,ブロックの基準が関東と関西で若干解釈が違うと聞いたことがあります。
ネットから離れてしまっていたらレシーブのカウントになりますし、ネットよりも低い位置でブロックのように手を出していてもレシーブにカウントされます。
しかし、ブロックしに行ってネットよりも低い位置で接触することもあります。『吸い込み』といわれるものです。こちらの場合にはブロックとみなし、次が1回目のコンタクトとなりますが、手のひらですくい上げてしまうとホールディングの反則を取られやすくなるので注意が必要です。
Q,これってドリブルですか?
A,相手からの最初の打球に限り
顔面に当たってから手に当たって上がった。
足に当たって体に当たって上がった場合、見るべきはそれが一連の動作だったのかどうか?
最初に当たったボールを操作しようとして体が反応して動いていればドリブルの反則です。
なんかたまたま上がったような感じであれば一連の動作で起きた事として1回のカウントになります。
Q,これってオーバータイムス?
A,3回目の攻撃が白帯を超えなかったけど、相手のブロックには当たっていたようだけど?
見るポイントは、ボールが白帯のどのあたりに当たったかで判断します。
ボールの半分くらいが白帯に当たった結果、ネットが押し込まれてブロックに触れるケースが良く起こります。
ブロックさえ無ければもしかしたら転がって相手コートへ入るかもしれませんが、明らかにブロックに阻まれたのでなければオーバータイムスを取ります。
でなければ、相手のオーバーネットになってしまい、ブロック不利です。
ネットの弾力、ボールの弾力でブロックが触ったというケースが良くあると覚えておきましょう。